不動産投資に欠かすことのできない存在である銀行。
下記の記事では、銀行(金融機関)の特徴について解説させて頂きました。
銀行(金融機関)についてはある程度わかったので、
「実際に、銀行をどのように開拓すればいいの」
「実際に、銀行とどのようにつきあっていけば良いのの」
という疑問について解説させて頂きたいと思います。
大手銀行に勤務経験のある私が、銀行の内部事情も含めて解説させて頂きますので、この記事をお読み頂ければ、銀行との付き合い方がわかるようになります。
銀行の不動産投資に対するスタンス
銀行を開拓する、銀行とどのよう付き合っていけば良いのか解説する前に、銀行の不動産投資に対するスタンスについて貝瀬宇させて頂きます。
銀行は、基本的に不動産投資というものに対して決していい印象は持っていません。
ですが、銀行もお金を貸して収益を生まなければならない営利企業ですので、お金が返ってくる見込みが立てば積極的に貸します。
「お金が返ってくる見込みが立てば」ということがとても重要で、返済される可能性が低いと見なされれば決して貸してくれません。
お金を持っている人に貸したいのですね。
ただ、お金を持っている人は、お金をそんなに借りる必要がありませんので、お金がない人に回収可能性を加味してリスクを取って(金利を取って)お金を貸すのです。
そんな中でも、不動産に対する融資は回収可能性がとても高いものとみなされています。
銀行は、回収できないことを最も恐れていますので、回収可能性が高い不動産への融資は、好まれるのです。
したがって、銀行は、不動産投資に対してはいい印象は無いですが、回収可能性が高いということで、不動産投資を行う人にお金を貸すのです。
お金を借りようとする個人の不動産投資家の方は、銀行に相談する時には、「将来を見据えての賃貸経営を行いたい」などの投資色を和らげた表現での相談をしましょう。
金融機関へのアプローチの仕方
銀行へのアプローチの仕方としては下記の3つがあります。
- 仲介会社(不動産屋さん)の紹介で銀行の紹介を受ける
- 預金、定期預金、積立預金など既存の取引がある銀行に相談する
- 何の取引もないが、いきなり融資の相談をする
仲介会社(不動産屋さん)の紹介で銀行の紹介を受ける
不動産投資で物件資料の請求をすると、銀行とパイプのある仲介会社が多々あります。
仲介会社としても、融資がつかないと物件を売ることが出来ませんので、銀行開拓を行っているのです。
反対に、銀行サイドも仲介会社に営業をかけたりすることもあるようです。
仲介会社から紹介される金融機関は、たいてい、スルガ銀行、オリックス銀行、三井住友トラスト・ローン&ファイナンスです。
しかし、スルガ銀行はどこの仲介会社でも紹介してくれた印象ですが、カボチャの馬車事件以来、スルガ銀行の名前はやや聞かなくなりました。
サラリーマンであれば、やはりオリックス銀行はプログラムがあるので、条件さえ合致すれば直ぐに紹介してくれるのでしょうか。
預金、定期預金、積立預金など既存の取引がある銀行に相談する
私は、この方法が最も良いと思っています。
既存の取引があれば、あなたがどんな人かわかりますし、融資の稟議を書くにもプラスに働き、案件が通りやすくなります。
ただ、多くの人がこれらのことをやっていないかと思います。
やっていたとしても、店舗数の多い都市銀行でやっていて、居住エリアに営業拠点がある地方銀行や信用金庫でやっていないと思います。
都市銀行で定期預金をしても、融資のプラスになることはほぼありませんので(何千万円とあるのであれば別ですが)、すぐに居住エリアに営業拠点がある地方銀行や信用金庫で預金、定期預金、積立預金を行いましょう。
取引履歴を作ることで、金融機関とのパイプは太くすることが出来ます。
定期預金を作る時に融資の話もちょっと相談してみるということもできるのです。
何の取引もないが、いきなり融資の相談をする
金融機関の不動産の評価方法
特に、銀行にとって、新規のお客さんとなるあなたが、どんな人で
金融機関との付き合い方
どのような金融機関と付き合って行けばいいか
金融機関に案件相談をするにあたってのスタンス(姿勢)
金融機関の人間が考えていること